漢方薬による軟膏で有名な紫雲膏の欠点である、「におい」と「色」が無く使い勝手が良いのが当帰膏の特徴。
詳細は、「漢方の臨床」 第53巻第2号(2006) 「神効当帰膏(当帰膏)について」
大阪市・壷中天薬局 新居浜市・中萩診療所 南利雄
当帰膏は皮膚に関する症状に殆ど対応できます。(勿論、皮膚科に診てもらう必要のある場合を除く)
実際に使っている者の意見として、乾燥性のアトピー性皮膚炎の症状緩解(対症療法目的)、乾燥肌、火傷の回復、ニキビの治りなども普通に過ごすより良い傾向にあります。
「ヘバーデン結節の痛みが軽減した」という、イレギュラーな報告もありました。
残念ながら、日本薬局方により、市販されていないので自分で作るしかありません。
皮膚に塗ることを考えて、材料選びはしっかりした方がいいです。
品質の良いごま油や、当帰、蜜蝋を入手するのが先ず難点ですが、作り方は簡単。
①油を温め
②当帰を揚げる
③素揚げした当帰を取り除く
④蜜蝋を投入
⑤容器に入れる
詳細は、「当帰膏の作り方」で検索して頂くとすぐに出ます。
一般の方なら少量を作るのもいいですが、一気に大量に作って仲間内で分け合うことも提案します。
その他、軟膏ケースではなく、リップケースで作ると、塗る際に手を汚す心配もなく便利です。
参考になれば幸いです。