お世話になった先生が7月17日に亡くなられました。
その先生は鍼灸はもちろん、特に手技療法において凄腕の先生で、多くの教え子に慕われてました。
その卓越した技術に惚れて、一部の教え子がその先生から技術を学びたいと、個人的なお願いにも関わらず、先生は快く引き受けて下さりご指導をされておりました。
ご縁があって、鍼灸師の立場ではありますが私もその勉強会の初期から末席を汚しておりました。
先生の容姿を表すなら、小柄の「優しいおじいちゃん」でしょうか。
基本的にはやさしい手技療法です。
時折、小柄な体格からは想像もできないほど強い力を発揮されます。
それは、先生が柔道有段者でもあったので、身体の使い方が上手だったのもあるかと思います。そして、解剖の知識を裏付けにして、東洋医学を交ぜながら繰り出される手技は正に神業。
勉強会参加者の中では「○○マジック」と呼んでおりました。
そんなこともあって、某宇宙戦争映画の緑の小さいキャラに、何処かイメージを重ねてしまいそうな雰囲気もあります。
手技療法の勉強会ではありましたが、鍼灸のお話もあり、私自身毎回勉強になっておりました。
先生は昔、鍼灸業界では有名な著名人を京都に招いて勉強会を開催されたこともあったそうですが、その時の内容は先生の宝物だったのか、尋ねても詳細をはぐらかされることが多かったです(笑)。
先生は俳句や、詩なども嗜まれており、言葉や感性も豊かだったので勉強会用の専門用語の造語も多々あります。
代表的なのが、「コロコロコロ」とか、「イカ撫で」でしょうか。
先生と私は元同僚であり、歩いて数分の近所の住民であり、そしてこの業界で大変お世話になった先生の一人でした。
今まで本当に有難うございました。
ご冥福をお祈り致します。